2013年2月2日土曜日

ハイフンの位置、そしてコンマ:

欧文書体のボディと基準線についての覚え書きと記号の位置について、です。
tipsではありません。


欧文書体には基準線があります。それぞれ名前があるのですが、今日は「ベースライン」とベースラインからミーンラインの間の間隔「エックスハイト」を使います。

文字を組んでいるときに、文章中にハイフンが挿入されることがよくあります。
私が特に日常的に使うのは、電話番号と商品番号です。

普通に打っただけだと、ハイフンが周囲の文字に対して低く感じます。
これはハイフンがエックスハイトの上下中央に作成されているためです。
欧文で文章を組むときにはこの高さがベストなのだと思います。


こういうときはハイフンのベースラインを引き上げて対処しています。

ベースラインは文字パレットの「ベースラインシフトを設定」から調整します。

 

これについては小林章さんがタイプディレクターの眼で記事を書かれているので参照していただければと思います。
大文字用のハイフンを持つフォントなども紹介されています。


ではハイフン以外で特に頻繁に使う、コロンについては?
 こちらもエックスハイトの範囲で作成されているようです。


やっぱり低く感じますね。
こちらもベースラインを引き上げて使っています。


コロンは和文フォントでもありますが、欧文の英数字と合わせると大きいのです。もちろん程度はフォントによりますが、これも気持ち悪い・・・
そして全角なのでやはり前後がけっこう開くのです。下の画像は詰めてます。
自動カーニングなどでそれなりに詰まるけど、いまいちです。
いちいち手詰めしてられない量だと仕方ないのか(嫌だなあ)

合成フォントで設定が一番スマートなのかな。


皆さんどうされていますか?

街中の広告もハイフンは上げてるものが多いように感じますが、コロンはまちまちな印象です。
他にも「〜」や「,」の位置もいつも気になります。
「,」ってなんだか数字に対して大きすぎるような気もするんですが、外部の流用データを開くとそのままだったりすることが多いです。コロンのように「,」にも大きさの基準ってあるのでしょうか?
日本語の「っ」や「ぁ」を小さくされている方もいらっしゃるようですし、ここは皆それぞれなのかな?

皆さんどんな考えで作ってるのかすごく知りたいです。

追記


今回コロンについて書くにあたって、少しコロンについて調べました。
恥ずかしながら、そこで初めて時間の表記に使う「:」が「コロン」と同じことに気付きました。それぞれ別の記号だと思いこんで、
「時間の表記に使う記号なのに何で数字の高さに合わせて作ってないの?」と思っていました。

コロンってあんまり日本人にはなじみの無い記号ですよね。英文ではよく使われるそうです。
「:」が「コロン」ならばエックスハイトの大きさにコロンが作成されているのもハイフンと同じように小文字に合うようにしてあるのか、それとも他に仕様があるのかと思い、しばらく調べたのですが他の理由は見つけられませんでした。
小文字に合う高さってことなんでしょうかね。

コロンの意味は「すなわち」に似ているようです。
なぜこれが時間に使われることになったのか??と思ったのですが、コロンにはいくつか用法があるようです。詳しく述べたり、引用したりなど。
時間の場合は「12:03」「12時、詳しくは3分」ってことなんでしょうか。

コロンのベースラインを引き上げるのに確信できる理由は見つけられませんでした。
読む人に違和感を与えないというのはあるのですが、それ以前に根本的に間違った使い方をしないように、と思って調べたのですがなかなか一朝一夕には難しいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...