2015年4月17日金曜日

Ai_ふっくらとした美しいハートを描く

ふっくらとした美しいハートを基本ツールでの変形だけで描く方法です。
かなりアナログな作り方です。


描こうとするとハートは案外難しいですよね。
女子高生が好きそうな?ふっくらとしたハートはさらに難しいです。
今回はペンツールは使わず、アピアランスも使わず(着色はアピアランス使っています)基本的な、でも皆に忘れられていそうなツール達の力で描きます。

移動距離、回転度数などは自由です、細かく書いていません。
実際に形を見ながら大体でやってみてください。



ふっくらしたハートを描く

1.楕円形ツールで正円を描き、[option]+[shift]を押しつつ選択ツールで横方向へコピーします。

楕円形ツールで[Shift]を押しつつドラッグすると正円になります。
選択状態で[option]と[Shift]を押しつつドラッグすると水平方向へコピーできます。

円と円の距離なんですが、だいたい図のような距離です。
1/7くらい端がかぶる程度でしょうか…


2.円を合体させていきます。

シェイプ形成ツール[A]で2つの円の上をドラッグします。
または、パスファインダーパネルから合体[B]を選択し、円をくっつけます。


3.ポイントに反転をかけ、ハートの形の基本を作ります。

図の[1]のポイントをダイレクト選択ツールで選択し、リフレクトツールで垂直方向へ反転させます。

ポイントを選択した後、リフレクトツールの状態で図のカーソルの位置あたりでクリックすると、クリック位置で軸が定まるのでそのまま下方向へドラッグすると反転されます。


ダイレクト選択ツールは[ポイント]だけ、[ポイント間のパス]だけ、を個別に選択できる優れものです。
今回は[ポイント]だけに何回か変形をかけるので重要なツールです。


軸が定まるとドラッグする時に[1]のポイントに触れる必要はありません。
図の点線を軸にするイメージで[1]の位置から、図のマウスの位置あたりまでドラッグします。


反転されてハートっぽくなりました。
こういうハートもテキスタイルとかで見かける気がします。


もうちょっと手を加えます。

4.ハート下部[1][2][3]のポイントをダイレクト選択ツールでドラッグして選択し、そのまま少し下げます。


下げる距離は自由ですが、下げすぎると崩れやすいです。(後述)
図を参考にしてみてください。
縦に伸ばすときは[1][2][3]のポイント以外の上部は絶対に触らないようにしてください。
上部の円形カーブはとっても大切なものです。


少しだけ、下げます。


5.さっき下げた距離の半分くらいの距離だけ、図の[2]のポイントだけ下げます。


[2]のポイントは【4】の行程と同じく、ダイレクト選択ツールで選択します。


完成系に近づいてきました。

6.ハートの形を整えていきます。
図の[1]のポイントをダイレクト選択ツールで選択し、回転ツールをダブルクリックします。
回転ダイアログが出るのでプレビューを見ながら、[時計回り]に回転させます。


[1]のポイントが時計回りに進むように[負の値]の数値を入れます。
これでカーブがなだらかになります。


なだらかになりました!


反対側の[3]のポイントも同じように選択し、[1]のポイントと同じ角度だけ[反時計回り]に回転させます。


今度は[正の数値]を入力。


両方ともなだらかになりました。


5.色をつけて、完成です。




もっと縦長にしたい場合


単に下部を下に伸ばすだけだと形が崩れてきます。
これを整えていきます。


伸ばすときはハート下部の3箇所のポイントを下に下げて伸ばします。(上記[4]の行程)


1.形を整える前に。
図の[1]のポイントに注目してみると、ポイントから出ているハンドルが短いです。
これが形が崩れている原因なのでハンドルを伸ばしていきます。


2.[1]のポイントをダイレクト選択ツールで選択し、拡大縮小ツールをダブルクリックします。
拡大縮小ダイアログが出てくるので、[縦横比を固定]の欄に100%より大きい数値を入力します。


プレビューを見ながら数値は調整してみてください。
画像に誤植がありますね、ごめんなさい!


わかりにくいですが、元のハートのアウトラインを重ねています。
丸みを帯びたの、わかりますか?


[2]のポイントも同じように同じ数値だけ拡大します。



丸みを帯びました。


3.微調整して、完成!です。


微調整の方法は
・[1]と[2]のポイントを上下に少し動かしてみる。
(「ふっくらしたハートを描く」4の行程)
・[1]と[2]のポイントのハンドルの角度を左右同じだけ回転させてみる。
 (「ふっくらしたハートを描く」5の行程)
の2つで十分です。
どちらも作る行程で行ったことと同じなのでおさらいしてみてください。
[変更は左右均等に]、[ポイントを左右には絶対に動かさないこと]、これだけ守れば大丈夫です。



今回は基本ツールの忘れられていそうな方法を使いました。

ポイントに対して、回転やリフレクト、拡大を適用できること、覚えていましたか?
私は長い間、ポイントに拡大が使えることを知りませんでした。
こういった、複数箇所で形を揃えたい、というような形のときは下手にハンドルを触れません。(ハートなら反転・合体させればいいのですが)

ついつい忘れがちですが、基本ツールも意外なとてもいい働きをしてくれるのでぜひぜひ活用してみてください!

塩漬けネタが一つ解消できてスッキリ!
ではでは、お読みいただいてありがとうございました。

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